2012年7月9日

地域風土に合った提案で、存在意義のある工務店に。

古き良きものと思いを大切にした新しいリフォームの形を確立

――御社では新しいリフォームの形を提案した「中島の家」というモデルハウスを展開中だそうですね。どういったものなのか教えていただけますか?

中古住宅を大型リノベーションしたモデルハウス「中島の家」

島津:中島の家」は、築43年の中古住宅を大型リノベーションしたモデルハウスです。鳥取県は非常に古民家が多く、築100年を超える住宅がたくさんあります。古い家は更地にして新築を建てるというのが一般的だと思うのですが、スクラップアンドビルドするのには、すごく抵抗がある土地柄なのです。

そこで考え出しのが、住まいの歴史を振り返り、手を加える部分とそうでない部分を見極めて、残すべきものはしっかり残し、その土台の上に新築をはるかに超える住まいの価値を創り出すというものでした。
また、住む人のライフスタイルとその変化までも考慮し、将来をみすえながら「家」というより「生活」そのものを進化させているのも特長的です。「中島の家」は平成23年6月にオープンしてから、築100~150年の古民家のリノベーションを9棟、2億円の契約をいただいています。
当初は思い切った決断でしたが、他のハウスメーカーとは違った切り口で、地元の風土にあった家ができたと思っています。

地元工務店の存在意義はアフターフォローにあり

――アフターフォローに凄く力を入れていると伺いましたが?

島津:アフターフォローは、年間350件ぐらいやっています。内容は、クレームやメンテナンスなど様々です。アフターフォローというのは、精神的にきつく、つらい部分もありますが、きっちり対応してスピード感をもってやれば、次の受注にも繋がってきます。これからはアフターができない会社は生き残れない。ですから、島津組にご依頼いただいたお客様にプライドを持っていただけるよう、いつかは完全無償メンテナンスにしたいと思っています。今は、有償のものもありますが、財務体質をしっかりさせて、長くお付き合いさせていただきながら、少しずつ還元させていくのが理想ですね。これを怠ったら地元の工務店の存在意義がないと思います。「儲け過ぎず、損をせず」がモットーです。

人間力でオンリーワンのご提案

――最後に専務が大切にされていることを教えてください。

ESTINA米子(有限会社島津組)専務取締役の島津志朗(しまづしろう)氏

島津:私は常々、スタッフに「印象に残る人間になれ」と言っています。島津組の最大の武器は人間(スタッフ)です。大手メーカーのエリートだから、お客様の要望をすべて吸収できるとは限りません。不器用だけど、コーディネーターや設計などがチームを組んで思いや価値観を共有しながら家を作り上げていく。それが島津組の家づくりです。
スタッフには、人間的な深みを出すために自分が持っていない引き出しを捜してほしい。そうして見つけ出した経験や知識が、お客様にいい住まいを提案することに繋がりますから。これは、私自身にも言えることなのですけどね。これからもオンリーワンのご提案ができる人間力をつけていきたいと思います。

~島津専務の自己評価~

島津専務の自己評価

島津専務に「決断力」「洞察力」「統率力」「実行力」「人望」の5つの項目について、各5点満点でご自身を評価していただいた。
「決断力」と「洞察力」については即答で「5」とお答え。「決断ということで言えば、すぐにひらめくのですが、その後に後悔することもあるので(笑)。また決断してもそれをなかなか実行できないこともあるので「実行力」は4ですね」と笑う島津専務。「人望」についても笑いながら「3」とお答え。
「普段スタッフに自己評価で「5」ということは向上心に欠けるなどと話をしていますが、いざ自分でやってみると、これは結構考えてしまいますね」と誠実なお人柄がうかがえるコメントだった。アフターサービスこそが地元工務店の存在意義と、誠実に地域にあった提案を続ける島津組と島津専務の今後の活躍に注目したい。

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